結核健康診断
結核の罹患率が高い者や結核を発病すると周囲に感染させる恐れが高い者などに対する健康診断の実施を義務付けることにより、結核を早期に発見し、集団感染を防ぐことを目的としています。
検査内容・方法
胸部に背後からX線を照射して撮影します。
対象者
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に基づいています。
実施義務者別対象者、定期及び回数
実施義務者 | 対象 | 定期及び回数 |
---|---|---|
①事業者 | 学校において業務に従事する者 (専修学校及び各種学校を含み、幼稚園は除く) |
毎年度 |
病院、診療所、助産所、介護老人保健施設において、業務に従事する者 | 毎年度 | |
②学校の長 | 大学、高等学校、高等専門学校、専修学校、各種学校(就業年数が1年未満の者を除く)の学生又は生徒 | 入学した年度 |
③施設の長 | ①刑事施設に収容されている者 (H17に監獄法廃止に伴い監獄→刑事施設) |
20歳に達する日の属する年度以降において毎年度 |
②生活保護法に規定されている施設 救護施設、更正施設 |
②~⑤に収容されている者で65歳に達する日に属する年度以降において毎年度 ②~⑤に従事する者は毎年度 |
|
③老人福祉法に規定されている施設 養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、軽費老人ホーム |
||
④障害者自立支援法に規定されている施設 障害者支援施設、身体障害者更生援護施設、知的障害者援護施設 |
||
⑤売春防止法に規定されている施設 | ||
④市町村長 | ①1~3の対象者以外の者 | 65歳に達する日に属する年度以降において毎年度 |
②市町村がその管轄する地区内における結核発生の状況等必要と認められる者 | 市町村が定める定期 |
注意項目
検査時には金属製のものをはずし、技師の指示に従って大きく息を吸い込んでしっかり止めることが大切です。なお、人体にはほとんど影響のない程度ですが、微量のX線を浴びるため、妊娠中または妊娠の可能性がある方は受診できません。