小児生活習慣病予防健診
動脈硬化・高血圧・糖尿病等の危険因子を持つ児童・生徒の早期発見に努め、生涯にわたる健康維持や生活習慣を身につけることを目的とします。
対象者
- 小学校4年生、中学1年生(地域によっては、小学5年生、中学2年生を対象としている)の受診希望者
- 前年度総合判定が、要医学的管理、要経過観察、要生活指導の児童生徒で受診希望した者(以下管理者とする)
小児生活習慣病って!
「肥満」は、特に生活習慣病と呼ばれる2型糖尿病、脂質異常症、高血圧などの原因となり、これらは動脈硬化を促進し、将来的に心筋梗塞や脳卒中を起こすリスクを高めます。そしてこれら生活習慣病は大人だけではなく、子どもにも見られます。
子どもの頃からの生活が大人の生活習慣病に深く関係しています。よい生活習慣を知り、身につけることは子どもの未来のためにとても大切なことです。小児生活習慣病予防健診を受けて、生活を振り返り健康的な生活に取り組みませんか?
宮崎の子どもって!
宮崎県は10歳児の肥満傾向児の割合が全国で第3位となっています。(平成26年学校保健統計)思春期肥満(12歳・15歳)の出現率も12%前後と全国より高い値を示しています。
健診内容
- 健診調査票の回収(家族の病歴・本人の糖尿病の病歴等を調査する)
- 肥満度(身体計測値からの算出)
- 血圧測定
血圧が高いまま長期間放置した状態でいると、血管の傷みも進み、脳卒中や心筋梗塞の原因となります。 - 血液検査
- 総コレステロール
血管の強化や維持などの役割もありますが、多くなり過ぎると動脈硬化の原因となります。 - HDLコレステロール
動脈硬化を防ぐ役割がありますが、低いと動脈硬化の危険度が上がります。
- 総コレステロール
総合判定区分
指導区分 | 指導の原則 | 指導のコメント |
---|---|---|
Ⅱ | (要経過観察) 医師、学校、家庭などが連携して生活指導を行い、数ヶ月後~1年後に経過観察のための再検査を受けることが望ましい。 |
医師や学校の先生、保護者の方などと相談し、バランスのとれた食生活と適度な運動を心がけてください。6ヶ月から1年後には再検査を受けてください。 |
Ⅲ | (要生活指導) 学校、家庭などの連携のもとに生活習慣指導を行うことが望ましい。 |
バランスのとれた食生活と適度な運動を心がけてください。 |
Ⅳ | (管理不要) 所見はあるが管理は不要。但し、次回検査時に各検査項目の変動に留意する。 |
今後とも正しい生活習慣を心がけてください。次回健診時にいろいろな検査項目の変化にもよく注意してみましょう。 |
N | (正常) 今回の健診では異常所見が認められない。 |
今回の健診結果では特に異常はありませんでした。現在のよい状態を続けるように心がけてください。 |