大腸がん検診
大腸がんは、食生活が大きく関係し、わが国においても食生活の欧米化に伴い急激に増えています。大腸の壁の内側から粘膜、粘膜下層にがんがとどまっているものを早期がんといい、この時期は、ほとんど自覚症状はありません。しかし、がんやポリープは消化管内で出血することが多く、免疫学的便潜血反応検査(二日法)で早期がんを発見することが可能になります。
検診方法
問診と便潜血検査(免疫学的便潜血反応)で検査します。便についた微量な血液(ヘモグロビン)の有無を調べることにより、消化管内部の出血を知る検査法です。
指定の採便容器に2日間自宅で便を採り、検診日に提出します。
結果の判定は陰性(-)か陽性(+)です。消化管のどこかに出血があれば陽性(+)になります。
対象者
40歳以上の方で受診は1年に1回です
注意事項
- 2日分の便を検査しますので、検診日を含めて前3日間でいずれか2日分の便を採取してください。
※検診の精度を高めるためには2日続けての採便が最適です。しかし、1日しか採便できなかった場合は、1日分の便で2本採取されても構いません。 - 採便後の容器は、冷暗所(原則、冷蔵庫)での保管をお願いします。
《常温保存では、血液(ヘモグロビン)が、変性・減少し陰性化する可能性があります。》
検査を受けられない方
- 生理中の方は、血液(ヘモグロビン)が、生理によるものか、また消化管からによるものかの区別がつかないため、検査ができません。
- 検査前約一週間の間にバリウムを飲まれた方は、正しく検査ができません。
- 「痔出血の時」 痔による出血なのか、消化管からの出血か判断がつかないので医療機関を受診して下さい。